ガーデニングコラム Vol.5

植物を育ててみよう!

今回は、オススメする蔓(つる)植物を紹介します。蔓植物とは、枝を蔓状に伸ばして育つ植物の総称です。フェンス・アーチ・パーゴラ・オベリスクに這わせたり、塀や壁に這わせます。木立性の植物とはまた違って、飾り方次第で空間を彩ることもできるので、ぜひお庭の演出に取り入れてほしい植物です。

~皆さんにオススメする蔓植物~

【ツルバラ】

蔓植物の中で代表的な植物はやはりツルバラです。ツルバラの中でも、花付きも良くトゲが無いので管理がしやすい「モッコウバラ」と、真っ白な一重の花が目を引く「ナニワノイバラ」は、どちらも強健で育てやすく初心者の方も安心して育てることができます。

モッコウバラ
ナニワノイバラ

その他にも、ツルバラの種類には少ない四季咲き種(返り咲き種)の「アンジェラ」や、白花の清楚なイメージが印象的な「つるアイスバーグ」なども、オススメのツルバラです。

ツルバラはとてもよく生長する性質のものが多いので、広いフェンスや大きなアーチなどに這わすように育てるとよいでしょう。

アンジェラ
つるアイスバーグ

【クレマチス】

クレマチスはキンポウゲ科の植物です。クレマチスというと「テッセン」や「H・Fヤング」等、大輪の花が多いイメージですが、控えめなイメージの花をつけるモンタナ系クレマチスもあります。

モンタナ系クレマチスには、「モンタナ・ルーベンス」「モンタナ・スノーフレーク」などがあり、花付きと香りが良いのが特徴です。 その他、ライトグリーンの小花が魅力的なクレマチス「ピクシー」もオススメです。常緑種なので一年を通してグリーンの葉を楽しむことができます。また小型な特性を活かして、寄せ植えにしたりハンギングバスケット(壁掛けの寄せ植え)などでも楽しむことができます。

モンタナ・ルーベンス
ピクシー

【トケイソウ】

トケイソウ

トケイソウはトケイソウ科の植物で、時計の文字盤に見立てた個性的な花が特徴の植物です。一般的によく出回っている「カエルレア」「スカイ」「アメジスト」などの品種なら寒さにも強く、一年を通して屋外で容易に育てることができます。(赤花種は寒さに弱いので冬は室内で育てます。)

蔓枝も良く伸びて、夏の間花も長く楽しめるので、フェンスやアーチのみならず暑さ対策の「緑のカーテン」に仕立てて楽しむのもよいでしょう。

【木いちご(ラズベリー・ブラックベリー】

木いちご

ラズベリーやブラックベリーなどの木いちごはバラ科の植物で、蔓植物としても果樹としてもオススメする植物です。

春にかわいい花を咲かせ、初夏においしい実をつけます。(二季なり種は、秋にも収獲できます。)強健な性質で比較的栽培も簡単です。ほとんど無農薬で育てることができるので生食でも安心して食べることができますし、もちろんジャムに加工したりケーキのデコレーションなどでも楽しむことができます。

ぜひお家のお庭に蔓植物を取り入れて、お庭の演出をワンランクアップ!してみませんか?

記事提供

株式会社砂丘園芸  グリーンアドバイザー 原田 真理子

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