ガーデニングコラム Vol.2

夏を上手く乗り切ろう!~植物の夏越し~

本格的な夏の暑さがやってきました!今回は、植物の夏越しのポイントを紹介します。

【置き場所】

夏の間の植物の理想的な置き場所は、午前中のやわらかい日射しが当たり風通しが良い場所です。そういった場所に植物を置くことができない場合は、寒冷紗や遮光ネット、または簾などを使って、強い日差しから植物を守ってあげましょう。寒冷紗や遮光ネットは、ホームセンターや園芸店で様々なサイズのものが販売されています。また、暑い時期に、直接アスファルトやコンクリート等の地面の上に鉢を置くと、地面の熱が鉢に伝わり植物が痛む原因になります。ポットフィート(鉢専用の台)を利用したり、花台の上に置くようにしましょう。ポットフィートや花台がない場合は、レンガやすのこでも代用できます。

【水やり】

夏の間の水やりは、基本的は午前中の早い時間に行うようにします。そして1日経って植物が乾いているようなら、夕方に再度水やりを行います。気温が高い日中の水やりは植物が痛む原因になるので、できるだけ控えます。水やりは、水分を与える以外にも土中の温度を下げる役割もあります。真夏の水やりで注意する点は、ホースの中の残っている水が日射しで温まってお湯になっている場合があります。しばらく水を出して、冷たくなったのを確認してから水やりをしましょう。

【マルチング】

お庭の庭木や花壇に植えている植物には、暑さ対策として株元をマルチングをします。マルチングにはバークチップや腐葉土などを利用するほか、昔ながらの藁を使うのもいいでしょう。マルチングは、「地温上昇を抑える」「水分蒸発を抑える」「水やりの際の泥はねを抑える」などの効果がある他、夏の雑草対策にもなります。

【剪定・切り戻し】

お家の庭木、枝葉が茂りすぎていませんか?枝葉が込み合っていると、風通しが悪くなり、病害虫発生の原因にもなります。茂りすぎてる庭木は、枝葉を剪定してスッキリとさせましょう。
またローズマリーやラベンダーなどのハーブ類なども1/3程度を残して切り戻しをします。そうすることで風通しも良くなり、また切り戻した部分から新芽が伸びて株が若返ります。

そして最後に!真夏に植物のお手入れをされる方も、長袖・長ズボン、帽子やタオルなどを利用して、日射しや害虫から身を守りましょう! 人も植物も上手に夏を乗り切りましょう!

記事提供

株式会社砂丘園芸  グリーンアドバイザー 原田 真理子

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